私とピアノ

〜お教室を開くにあたって〜


私がピアノに出会ったのは3歳のころでした。


当時の記憶はありませんが

母も同じ桐朋出身であることから、

自然と音楽に触れ合う環境に生まれて、

自然な流れで音楽の道を志し、

私にとって音楽は何よりも身近な存在でした。


しかし、どんなに恵まれた環境でも、

努力をしなければ上達できません。

母は大変厳しく、明けても暮れてもピアノ、

クリスマスもお正月も関係なく練習。

勉強と両立しながらコンクールに挑戦したり、

次から次へとやってくる本番をこなす日々。


何度もやめたいと思ったり、

もう無理だと思ったり、

心の底から楽しいと思うことよりも、

大変、苦しいと

思った回数の方が多いかもしれません。


でも、

どんなに怒られても、どんなに辛くても、

やっぱり根底には好きな気持ちが勝っていて、

最終的には勉強ではなく音楽の道を自ら選び、

桐朋への受験を志しました。


桐朋に入学してからは

同じ道を志す友人たちに恵まれ、

切磋琢磨しながら

充実した日々を過ごすことができました。

コンクールはもちろん、

コンサートの企画や出演など

夢に向かって駆け抜けた、

そんな忘れ難い学生生活となりました。


その後、夢だった海外留学が叶いロンドンへ。

日本の音高や音大とは全く異なる環境で、

語学とともにピアノに向き合う日々でした。

音楽だけではなく

美術やバレエ、ミュージカルなど、

ヨーロッパが本場の芸術にもたくさん触れ、

毎日朝から晩まで目一杯予定を詰めて、

少しでも多くのことを吸収するべく

奮闘した留学生活。


両親の音楽への深い理解もあり、

高校から大学、そして留学まで

本当に実りのある学生生活を

送ることができました。



卒業後は仕事を始め、結婚し、出産して

目まぐるしく環境が変化しましたが、

私自身は今が一番楽しく、

充実しているなと感じています。


自分自身が仕事をするようになってからは

大人の方が仕事をしながらでも

気軽に楽しく通える教室があったらと思ったり


出産してからは

赤ちゃんが音楽に触れる機会

親子で楽しめる音楽の時間

兄弟も連れてこられる

アットホームなお教室にしたいな

などなど

アイディアがたくさん湧いてきました。


ピアノを習う=大変なこと

ではなくて、

もっともっと身近に、

もっともっと楽しく、

みんなに開けている

お教室でありたいと思っています。



本格的に習うことにとらわれず、

始めたいと思った一歩を大切に、

純粋に楽しむ心を育みながら

サポートして参ります。


皆さまどうぞよろしくお願いいたします。